動画編集を始めようと思ったとき、どの編集ソフトを使えばいいのか迷う人も多いと思います。
動画編集ソフトにはさまざまな種類がありますが、その中でも長く利用されているソフトのひとつが**PowerDirector(パワーディレクター)**です。CyberLink(サイバーリンク)のBCN AWARD 2026 ビデオ関連ソフト部門で最優秀賞を受賞しており、11年連続で国内販売シェアNo.1を誇る定番ソフトでもあります。
PowerDirectorにはPC向けのソフト(Windows・Mac対応)だけでなく、スマートフォン向けのアプリもあり、通常の動画編集からSNS向けの縦型動画まで幅広く利用できます。
SUMI動画編集ソフトはPowerDirectorしか利用したことがないため、比較の記事ではないです。
ただ、利用したことがあるからこそ、もし手頃に凝った動画を作成したいという方がいれば間違いなくオススメできるソフトなので気になった方は無料体験を是非利用してみてほしいです。
この記事では、PowerDirectorについて、
- どんな動画編集ソフトなのか
- どんな機能があるのか
- 無料版と有料版の違い
- 料金はいくらなのか
- どのように使うのか
- どんな人におすすめなのか
を初心者向けにまとめます。
PowerDirectorとは?
PowerDirectorは、CyberLinkが提供している動画編集ソフトです。
動画のカットや結合、テロップの追加、BGM・音声の編集、エフェクトなど、動画制作に必要となる基本的な編集機能を備えています。
さらに現在のPowerDirectorではAIを利用した動画編集機能も強化されており、AI音声翻訳(自分の声のまま外国語を話す動画に変換)やAIオブジェクトマスクといった機能が「PowerDirector 2026」シリーズから搭載されています。動画編集を効率化するための機能も増えています。
PC版とスマホ版がある
PowerDirectorにはPC向けの製品(WindowsおよびMac対応)に加えて、スマートフォン向けのアプリもあります。
そのため、
「パソコンでじっくり動画を編集したい」
という人だけでなく、
「スマホで撮影した動画を、そのままスマホで編集したい」
という人にも選択肢があります。
初心者でも使える?
動画編集ソフトなので、最初は操作を覚える必要があります。
ただし、動画を読み込んで不要な部分をカットし、文字やBGMを追加して書き出すという基本的な編集であれば、比較的シンプルな流れで作業できます。
一方で、AI機能やエフェクトなど多くの機能が用意されているため、使い込もうとすると覚えることは増えていきます。
「簡単な動画編集から始めて、必要に応じて機能を覚えていく」という使い方が向いているソフトだと思います。
PowerDirectorでできること
PowerDirectorには、動画編集の基本機能からAIを利用した機能まで幅広く搭載されています。
動画のカット・結合
動画編集でまず使うことになるのが、動画のカットです。
撮影した動画から不要な部分を切り取ったり、複数の動画をつなげたりできます。
例えば、
「最初の数秒をカットする」
「失敗した部分だけ削除する」
「複数の動画を1本につなげる」
といった基本的な編集ができます。
テロップ・字幕を入れる
動画に文字を追加することもできます。
解説動画やSNS動画では、音声だけでなくテロップを入れることで内容を伝えやすくできます。
BGM・音声を追加する
動画にBGMや効果音を追加したり、音声を編集したりすることも可能です。
動画の内容に合わせて音を調整することで、映像の雰囲気を変えることができます。
エフェクトやトランジションを使う
映像にエフェクトを追加したり、場面と場面の切り替えにトランジションを使ったりできます。
ドラッグ&ドロップで追加できるタイトル・トランジション・エフェクトが数千点用意されており、シンプルな編集だけでなく、映像を加工して見せ方を変えたい場合にも対応できます。
縦型動画を編集する
TikTok、YouTube Shorts、Instagram Reelsなど、スマートフォンで見ることを前提とした縦型動画にも利用できます。
PowerDirector 365では、2026年に「自動リサイズ」機能が追加されました。動画内の被写体をAIが自動で追従(モーショントラッキング)しながら、目的のアスペクト比・サイズへ自動的にトリミングしてくれる機能で、キーフレームを手作業で調整する必要がありません。SNS向けの縦動画・横動画への変換をまとめて効率化できます。
AIを利用した動画編集
近年のPowerDirectorではAI関連の機能も増えています。
例えばPowerDirector 365では、動画や写真をもとにしたAI動画生成、AI字幕作成、AIによるテキストベース編集などが提供されています。
2026年には「チャットで動画編集」という機能も追加されており、AIに編集内容をチャット形式で指示するという新しい使い方もできるようになっています(PowerDirector 365限定の機能です)。
PowerDirectorの料金
PowerDirectorには、買い切り型とサブスクリプション型、そして無料版があります。
2026年9月時点でCyberLink公式サイトを確認すると、主な選択肢として以下が案内されています。
| 製品 | 料金のタイプ | 特徴 |
|---|---|---|
| PowerDirector 2026 | 買い切り | 一度購入すれば永久ライセンス |
| PowerDirector 365 | サブスクリプション | 最新機能・素材を継続利用 |
| PowerDirector Essential(無料版) | 無料 | 期間制限なしでずっと使える無料版 |
公式サイトではPowerDirector 2026が16,980円(買い切り)、PowerDirector 365が年額6,700円(月あたり約558円換算)または月額プラン2,480円として掲載されています。なお、セールによって価格が変わる場合があります。
PowerDirector 2026は買い切り版
PowerDirector 2026は永久ライセンスの製品です。
一度購入すれば、サブスクリプションのように毎年料金を支払う必要がないことが特徴です。
公式では4K動画のプレビュー・書き出し、数千点のタイトル・トランジション素材、基本的なAI機能などが案内されています。
「毎月・毎年の支払いを増やしたくない」という人には検討しやすい選択肢です。
PowerDirector 365はサブスクリプション
PowerDirector 365は、定期的に料金を支払って利用するタイプです。
買い切り版と違い、最新機能や素材が継続的に追加されることが大きな特徴です。
公式では最新機能・素材の追加、生成AI機能(チャットで動画編集・自動リサイズ・AI動画生成など)、クラウドストレージ(プランにより25GB〜100GB)などが提供されています。
動画編集を長く続ける予定があり、常に新しい機能を使いたい人には向いています。
無料版(Essential)でできること・制限
PowerDirector Essentialは、期間制限なくずっと無料で使える基本編集ソフトです。カットやテロップ、BGM追加など基本的な編集は無料でも行えます。
ただし、次のような制限があります。
- 書き出した動画にPowerDirectorの透かし(ロゴ)が入る
- 4K解像度での読み込み・書き出しに対応していない
- 高度なAI機能や一部の素材・書き出しオプションが使えない、または使用回数に制限がある
購入前に全機能をしっかり試したい場合は、有料版の無料体験版(トライアル)を使う方法もあります。
無料版と有料版はどちらがおすすめ?
どちらが良いかは、動画編集をどのくらい使うかによって変わります。
まず動画編集を試したいなら無料版・無料体験
「動画編集が自分に合っているか分からない」という場合は、いきなり購入する必要はありません。
まず無料版(Essential)や無料体験版を使って、操作感を確認してみる方法があります。ただし、透かしなしで書き出したい・4K対応が必要という場合は、この時点で有料版を検討することになります。
継続して動画を作るならPowerDirector 365
動画を定期的に作るのであれば、PowerDirector 365を検討する価値があります。
特に、
- 最新機能を使いたい
- 新しいAI機能を試したい
- 素材を多く使いたい
- 継続的に動画を制作したい
という人に向いています。
買い切りで長く使いたいならPowerDirector 2026
「最新機能を追い続ける必要はない」
「サブスクより買い切りがいい」
という人ならPowerDirector 2026が候補になります。4K書き出しや基本的なAI機能は買い切り版でも利用できます。
PowerDirectorの基本的な使い方
基本的な動画編集は、次のような流れで行います。
①動画素材を読み込む
まず撮影した動画をPowerDirectorに読み込みます。
②タイムラインに動画を配置する
読み込んだ動画をタイムラインに配置します。
ここから動画の長さや順番などを調整していきます。
③不要な部分をカットする
動画の不要な部分をカットします。
動画編集では最も基本的な作業のひとつです。
④テロップを追加する
必要に応じて文字や字幕を追加します。
⑤BGMや音声を追加する
動画にBGMや効果音、ナレーションなどを追加します。
⑥エフェクトなどを追加する
必要に応じてエフェクトやトランジションなどを追加します。
最初からすべての機能を使う必要はありません。
まずは、
カット → テロップ → BGM → 書き出し
くらいから始めると分かりやすいでしょう。
⑦動画を書き出す
編集が終わったら、目的に合った形式で動画を書き出します。
YouTubeなどの横型動画だけでなく、SNS向けの縦型動画を作ることもできます(無料版は透かしが入る点に注意)。
PowerDirectorのメリット
PowerDirectorの主なメリットをまとめると、次のようになります。
初心者から本格的な編集まで対応できる
カットやテロップなどの基本編集から、エフェクトやAI機能まで幅広く搭載されています。
PCでもスマホでも動画編集ができる
用途に合わせてPC(Windows・Mac)やスマートフォンで動画編集を始められます。
AI機能が充実している
現在のPowerDirectorではAIを利用した編集機能が増えており、動画制作を効率化できます。
無料から試せる
購入前に無料版(Essential)や無料体験版を利用して、操作感を確認できます。
SNS向けの動画にも対応できる
自動リサイズ機能など、縦型動画をはじめ現在のSNSで利用される動画形式にも対応しています。
PowerDirectorのデメリット
一方で、注意しておきたい点もあります。
機能が多く最初は迷いやすい
動画編集に必要な機能が多く用意されているため、初めて使う人は「どの機能を使えばいいのか分からない」と感じる可能性があります。
最初は基本的な編集だけに絞って使うのがおすすめです。
無料版は透かしや4K非対応などの制限がある
無料版(Essential)は便利ですが、書き出した動画に透かしが入ったり、4Kに対応していなかったりする点は事前に知っておきたいポイントです。
最新機能を使いたい場合は365が有力
買い切り版でも動画編集はできますが、PowerDirector 365では最新機能や素材が継続的に追加されています。
チャットで動画編集や自動リサイズなどのAI新機能を積極的に使いたい場合は、サブスクリプション版との違いを確認しておきましょう。
料金体系が少し分かりにくい
買い切り版、サブスクリプション版、無料版など複数の選択肢があるため、初めて購入する人は迷いやすいところです。
「どれくらい動画編集をするのか」を考えてから選ぶと判断しやすくなります。
PowerDirectorはこんな人におすすめ
PowerDirectorは、次のような人に向いていると思います。
- これから動画編集を始めたい人
- YouTube動画を作りたい人
- TikTokやShortsなどの縦型動画を作りたい人
- スマホで動画編集をしたい人
- PCで本格的な編集もしたい人
- AIを使った動画編集に興味がある人
- 無料で試してから購入を検討したい人
- 買い切り版とサブスク版から選びたい人
逆に、「動画編集は最低限のカットだけできればいい」という人にとっては、機能が多すぎると感じる可能性もあります。
PowerDirectorと他の動画編集ソフトを比較すると?
動画編集ソフトはPowerDirectorだけではありません。
例えば、
- CapCut
- DaVinci Resolve
- Adobe Premiere
- iMovie
などがあります。
それぞれ料金や操作性、対応する機能が異なるため、「どれが一番いい」というよりも、自分の用途に合ったものを選ぶことが大切です。
今後、PowerDirectorと他の動画編集ソフトを実際に比較した記事も作ると、それぞれの記事を内部リンクでつなげることができます。
私がPowerDirectorを使っている理由
私自身、数年前にPC版のPowerDirectorを1年間利用していました。
その後、しばらく動画編集から離れていましたが、最近また動画を作る機会が出てきたため、PowerDirectorを利用しています。
以前から使ったことがあるソフトということもあり、動画編集を始める際の候補にしました。
現在はスマートフォンなどで撮影した動画を編集する用途も増えているので、PCだけでなくスマートフォンで動画編集ができることも便利だと感じています。
動画編集を始めるときは、最初から完璧な動画を作ろうとするよりも、まず短い動画を1本編集してみるほうが操作を覚えやすいと思います。
よくある質問
Q. PowerDirectorの無料版はいつまで使えますか? 無料版(PowerDirector Essential)は期間制限なくずっと利用できます。ただし書き出す動画に透かしが入るなど一部制限があります。全機能をフルに試したい場合は、有料版の無料体験期間を利用する方法もあります。
Q. Windowsだけでなく、Macでも使えますか? PowerDirectorはWindows・Macの両方に対応しています。
Q. スマホとPC、どちらで編集したデータも保存できますか? PowerDirector 365ではプランに応じて25GB〜100GBのクラウドストレージが利用でき、編集プロジェクトをどこからでも呼び出せます。
Q. サブスクリプションはいつでも解約できますか? 解約手数料なしで、いつでも解約可能です。CyberLinkのメンバーゾーンから手続きします。
Q. 月払いと年払い、どちらがお得ですか? 月額プラン(2,480円/月)に比べて、年額プラン(6,700円/年、月あたり約558円)の方が75%以上お得になります。継続して使う予定があるなら年払いがおすすめです。
まとめ
PowerDirectorは、動画のカットやテロップ、BGMなどの基本的な編集から、エフェクトやAIを利用した高度な機能まで幅広く対応している動画編集ソフトです。
2026年9月時点では、買い切り型のPowerDirector 2026と、最新機能や素材を継続的に利用できるPowerDirector 365、そして期間制限のない無料版Essentialが用意されています。
初めて動画編集をするのであれば、まず無料版や無料体験で操作を確認してみるのもおすすめです。
「動画編集をやってみたいけれど、何から始めればいいのか分からない」という場合でも、まずは動画を1本読み込んで、不要な部分をカットするところから始めてみるとよいでしょう。
動画編集は、実際に触ってみることで少しずつ操作を覚えていくことができます。